個性的で目立つタイプ

「笑っているところを見ると、ついつい俺も釣られちゃうんだよなあ」と彼は静かに笑いかけて私に言いました。
私はその顔を見るたびに、胸の中でドキリとしていたのです。
彼はきっと気がついていないのでしょうが、私は彼のことが大好きでした。
特に個性的で目立つタイプというわけでは無い彼でしたがその穏やかさだったり、静かさのようなものが私にとっては「気持ちのよい空気」を生み出してくれていたのです。
彼との関係はまだまだ友達関係から抜け出すことは出来ないようでしたが私は彼がくれる言葉に日々喜びを感じていました。
だって「笑うだけ」で彼は喜んでくれるのですから、こんなにうれしいことって無いですよね。
そう考えると、私だって自然と笑顔が溢れてきますし彼のことを思う時間も増えて行きました。
そうした中で、私は彼とのお付き合いを具体的に考えるようになって行ったのです。
どうアプローチすれば良いのかもわかりませんでしたが私の笑顔はさらに多くなっていたような気はします(笑)改めて彼がそこに居ることに喜びを感じていたからかもしれませんね。
そうしてじっくりと彼と関係を育んで行くうちに自然と「恋人関係」というものが見えるようになりお付き合いをスタートさせることが出来ました。

距離をおかれてしまう

決して浮ついた心ではありません。
私自身、「2人のうち1人なんて選べない」というのが真実でした。
双方とお付き合いをしていたわけではありませんが、恋愛感情を持ってくれていることは理解していましたし私自身もそんな感情を抱いていたのです。
今までには無い「2人を好きになる」と言う自分を情けなく感じましたし責める気持ちもありました。
しかし、2人とも全くタイプも違い一緒に居ることで感じる楽しさや安らぎなどを比較することも出来ず私は一体どちらを選らばばいいのか?どちらと付き合いたいのか・・・が見えてこなかったのです。
ですので、2人とコンタクトを取り合いながらいずれは1人にしていこうと思いましたしそこまで強く意識を置かなくても自然と1人に絞られていくものなんだと感じていました。
しかし結果は最悪なものでした。
それぞれからスッカリ距離を置かれてしまったのです(苦笑)私の曖昧な態度が2人をきっと傷つけて、苛立たせてしまったのでしょうね。
2人から離れられて気づいても遅いこと。
「もっと早い段階で熟考すればよかった」「一兎を追えばよかったんだ」ということ。
私のこの経験から学んだのは、そうしたハッキリした意思を早くに持つのが必要なんだという事でした。